ロッキー山脈のサザン・フロント・レンジを舞台に、ドライバーたちが時間との闘いを繰り広げる「スピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。
6月25日(日)、タグ・ホイヤーが公式タイムキーパーを務める「ブロードムーア・パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」がコロラド州の山脈を舞台に開催されました。レースには自動車やオートバイ、クワッド、トラックなど12部門に80名を超えるドライバーがエントリー。
タグ・ホイヤースーパーコピー ロマン・デュマが9分5秒672でコースを走破し、前回、前々回に続いて優勝を果たしました。デュマにとっては、これが3度目の制覇。真のチャンピオン、おめでとう!
標高差1,440mを駆け上るコースは全長19.99kmで、ターンポイントが156ヵ所は上ります。こうした過酷な条件下でも、優勝者は標高4,300m、雲の中のフィニッシュラインまでわずか9分で駆け上りました。なんと素晴らしい技術でしょう!また、このような高度では、ドライバーにとっても、エンジンにとっても気圧が切実な問題となります。まさに、「#DontCrackUnderPressure<プレッシャーに負けるな。>」という言葉がぴったりのレースが展開されるのです。
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムが初開催された1916年、タグ・ホイヤーは1/100秒を刻む初のクロノグラフ、「マイクログラフ」を発表しました。極めてハイクオリティなクロノグラフは、世界中のスポーツイベントで使用されています。
「雲へ向かうレース」と呼ばれるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)はアメリカで2番目に古い自動車&オートバイレースとして伝説的な存在となっています。このレース最大の特徴は、山頂へと向かうルートならではの大気密度の変化です。スタートラインは標高2,862m地点で、海水位に比べて大気密度が71%程度になります。当然のことながら、大気密度の減少に比例して、エンジンの性能も低下。ドライバーが4,302.25mの山頂に到達する頃には、エンジンのトルクは最適性能の59%にまで低下します。この高度では自動車の性能は通常の半分程度にまで落ち込むとされています。
エンジンへの影響に加えて、PPIHCの高度はドライバーの身体にも負の影響を与えます。急速な上昇によって酸素レベルが低下すると、思考能力や反射神経も鈍化、筋肉のけいれんが始まります。
タグ・ホイヤー - Wikipedia狭い道と切り立った崖の間にわずかな防護柵が設けられているだけの厳しいコースで迅速な判断をするためには、頭痛やめまい、脱力感を防ぐための酸素マスクが有効ですが、ドライバーはすでに複雑な装備をしているため、酸素マスクを装着するかどうか、難しい判断を迫られます。